2009-08-30

今週の聖句 08/30〜09/05

神への信頼

子よ、主に仕えるつもりなら、
自らを試練に向けて備えよ。

心を引き締めて、耐え忍べ。災難のときにも、取り乱すな。

主に寄りすがり、決して離れるな。そうすれば、豊かな晩年を送ることになる。

身にふりかかる艱難は、すべて甘受せよ。たとえ屈辱を受けても、我慢せよ。

金は火で精錬され、
人は屈辱のかまどで陶冶され、
神に受け入れられる。〔病気のときも貧しいときも、主に依り頼め。〕

主を信頼せよ。そうすれば必ず助けてくださる。お前の歩む道を一筋にして、主に望みを置け。

シラ書(集会の書)2:1〜6

2009-08-29

天路歴程(35)我が友

闘病生活の中で私は、ひとつの身体を共有する、2人の私に向き合うと言うまことに奇妙な体験を繰り返す毎日です。

現実から目をそらす私と正面から向き合う私!

どちらも私です。

その有様を静かに見つめている私ではない存在者の視線を感じます。

察するに、一人じゃ生きられない弱い私を、“いざ”となったら励まし、救い、恵みの中に導くお方かもしれないと感じます。

闘病生活は私一人の力では乗り越えられません。

医師、医療関係者、仲間、家族等、様々な助けが必要です!

助けられながらも、苦しい時は目の前のことに目を奪われがちになります。

健康で自由自在に働き、何不自由なく動き回っていたときとは違います。

状況は一変して、それまでの生活から切り離されてしまいます。

この落差が、かなり堪えます。

身体だけではなく、心もです。

ややもすると、それが引き金になり、絶望に転落する危険性も否定出来ません。

毎日がそれとの闘いです。

もう一人の私の姿です。

この複雑な弱い自分を、私は見つめています。

先日、ブログに“我が道”を書きましたが、あの人物も、私です。

今日、肝臓ガン末期の病友と、電話で話しました。

彼は82歳になりますが、淡々と自分の死について語ってくれました。

一人じゃないから絶望しません!私は忘れられていないし、私は家族やあなたの記憶に生きていきます。

間もなく命が燃え尽きても怖くありません!不思議です!

「彼は自然に、新たに生きる次の命の世界を獲得した!」と感動しました。

不思議な心境の変化です!

闘病生活者にはいろいろなお方がおられます。

苦しみと向き合って、最後に人として生まれ、目に見えない未来永劫の価値を掴む人、絶望に打ひしがれる人、様々です!

これが人間のあるがままの姿でしょうか!

死の谷は誰でも一人で越えなければなりません。

彼に語りました。

「死は新しい命の出発点です!」と。

彼は理解してくれました。

励まし合う!素晴らしい体験です!

闘病の困難を乗り越える力を分かちあうことに悦びを感じます。

ジョティ・サヒ「洗足」

2009-08-22

天路歴程(34)我が道

望んだ訳でなし。

望まれた訳でもなし。

可もなく、不可もなく!

ただ、あるがままの現実を黙って見つめている我。

静かに流れて行く時に身を任せます。

諦観でもなく、さりとて気張りでもなく!

あるがままが、人生そのものだと、素直に納得できるから不思議です。

“病は人生の師”より

「†神よあなたのみ心のままに」

2009-08-21

朝の散歩道(2)


リツキサン9日目の朝少し遅めの散歩道で、ひっそり咲いていた花です。

ガンと仲良しにならないと今日が過ごせない仲になりました。

今日も神の導きがありますように祈ります†合掌!

あれこれ

「リッタの聖母」ダ・ヴィンチ


「聖母とみ子」

昨夜、夢のなかで、優しく母に抱かれ、柔らかい膝と乳房に安らう幼子の夢をみました。

母は微笑み、無心に乳を与えていました。

静かな時が流れていました。「聖なる沈黙の時、清らかな憩い。眠りに就いた幼子」

お陰様で、平安に包まれた夜明けを迎える事ができました。

不思議な夢でした。

さて!

「人と言う生き物」

人間、オギァー!と、生まれた時から、生きる事は容易ではありません。

生まれてすぐ、罪を犯す赤ちゃんはいません。

成長期の環境次第で、善にも、悪にも染まります。

染めるのは、大人たちです。

無垢の魂が、時には恐ろしい人間に染められて、取り返しのつかない、悲劇的生涯を迎えます。

最近の新聞、テレビ、週刊紙の記事は、スキャンダルの特集記事で埋め尽くされています。

明るい話題が目につきません。

犯罪者が増えてきました。

国全体が希望を見失っています。

犯罪者の増加、凶悪事件が後を断ちません。

いくら自分が困ったとしても、僅かな金を奪い、他人を平気で殺す。僅かな金と死刑台と、取り引きして自分を破滅に追い込む。

信じがたい世情です!

何とかしなければなりません。

日本人の良さが、アメリカナイズされて、この国はすっかり変わりました。金銭、功利主義が巾をきかせ成金社会が当たり前になりました。

政治、政策の歪みが、沢山の失業者を産み出しその勢いは止まりません。

経営者の資質、人間性に生き物の温もりを感じないのは私の間違いでしょうか?

小泉さんに踊らされた、宴の後始末が出来ない、人たちが、結局後始末を放棄して国民に屁理屈を捏ねて問題や、責任をすり替える。とんだ見当違いてさはありませんか?

その後始末を精算して出直す。

政治が国民から遊離してしまいました。

天下り、官僚と政治家の資質、国際社会に信頼感を持たれない程度の国。

これは日本人にとり優れた性質を持っているわたし達日本人の損失です!

情実、利権、偽りを一先ず横に置いて、この国に住む国民をトコトン幸せにする国民の為の政策を担当政権が徹底的に実行すべきです!

幸せにする政策は世界中の注目を浴びる事間違いなしです。

あの古き穏和に暮らしていた我らは、何処に消えたのでしょうが?

探しましょう。

今日も麻薬、汚職、政治家への不信等、暗いニュースは数え切れません。

人間の原罪、エデンの園のアダムとイブの宿命、罪の報いでしょか?

「これから」

日本のこれからを決める、大事な、衆議院議員選挙が、始まりました。

この国の舵取りを任せられる優れた船長がなかなか見つかりません。

たとえが適切でないかも知れませんが!

航図も羅針盤も無い船では何処に漂着するのか?不安です。

一億人以上の人々が生活するこの国の現実を把握仕切れない、無能な政治家たちにわたしたちは彼等を凌ぐ知性と、真偽を見極める能力が試されています。

もっと賢く振る舞わないと、とんでもない国になってしまいます。

失った物を取り戻すのは並大抵ではありません。

付け焼き刃のなまくら刀では不正は切れません。

まやかしの政策はもう、まつぴらごめんです!

日本人の選択が世界の模範になるチャンスです!アメリカの属国ではない、毅然とした、国家になりうるか?否かの、注目されること選挙です!

神の正しい導きを切に祈ります。

平和国家が日本の未来を幸せに導き、世界中を幸せにチェンジする!

夢が必要です!

今回の選挙に、買収、人情絡みの候補者や苦労知らずの跡目相続の候補者は国民を侮ってはなりません。

コネ社会の弊害に遭い苦難を強いられている人々のために日々の生活に命賭けの国民の痛みを肌に感じ取るべきです!

2009-08-20

朝の散歩道(1)


朝 6時に起きて、近くの公園で30分の軽い散歩をしました。

道端に朝顔の花が優しい笑顔で咲いていました。

リツキサン投与から8日目の朝の散歩です。

抗がん剤が効きはじめて、目の霞、体のだるさ、倦怠感があります。

しかし足の筋肉トレーニングのために少しずつ歩きましょう。

回復の一歩ですから!


親切な、野バトが道案内をしてくれました。



2009-08-19

癒し

闘病あれこれ!

歌舞伎の名優、市川團十郎。俳優の渡辺謙さん。

このお二人が乗り越えてきた、白血病との壮絶な闘いを最近知りました。

苦しい、闘病生活に否応なしに置かれた方々にとり、お二人が病を乗り越えて、お仕事に復帰して大活躍しておられる姿を見て!救われた病友が大勢いらっしゃるのでなないかと、最近よく考えます。

迫真のドラマです。

苦しい、闘病生活に明け暮れる患者さんたちを、大いに励まし、生きる勇気と力を与えた癒しの証!生きた福音だと感じ入ります!

私も恩恵を受けたその一人です。

悪性リンパ腫も血液病に入るのですが私の知人は、不幸にして亡くなりました。

現在私が受けている、悪性リンパ腫の特効薬、リツキサンがその時有れば助かったのでは?と、考えると胸が痛みます。

この病も実際、体験して見ないと、本当の苦しみは理解し難いと思います。

左の腎臓も危ない所で、今回の特効薬リツキサンで助かったと確信しました。

話は変わりますが、あの歌姫!若い、本田美奈子さんも白血病で倒れましたね。

ニュースを聞いて驚きました。

丁度その頃、私の中でも、悪性リンパ腫は静かに進行していました。

気付かない間に病魔は人体を侵しはじめます。

難病に苦しむ友もいます。

私なりに何時か健康体を取り戻し、あの市川團十郎さん、渡辺謙さんのように、病に苦しむ友のために、再び立ち上がりたいと願っています!



2009-08-17

オショチの独り言

やはり愛がなければ人は生きられないなー!
黙って、自分が損をすれば誰かが、助かる。

不平不満はやがて、我が身を損なうと、皆に神の啓示があった!
誰かの為に黙って死んだ、心の清らかな御方が毎晩現れては、間違いを犯した人の霊魂の指導に努めよ、と朝方言われた。
自分が頼られるのは神の 力が祝福がある、証だから、自己犠牲は、天使の役目と感謝しなさい。

今朝の啓示より
オショチ

天路歴程(33)神の人

ある山道で、粗末な衣服を身にまとい、神様のみ言葉を伝えて歩く1人の老人に、若い求道者が旅先で道連れになりました。

行く先々で、老人は 寂しい家を見付けては、誰に頼まれた訳でも無いのに、寂しい人の話を聞いたり、慰め励ましたり、その人のためになることを心を込めてやりました。

老人は寂しい人が、安心したのを見届けると静かに手を合わせてから、姿を消すのでした。

若者の求道者は、その有様を、不思議な気持ちで眺めていました。

「自分よりみすぼらしく、杖1本のこの老いた御方は何者だろか?」

2人とも旅で、ホコリだらけでしたから、まるで乞食のような姿に見えました。。

ある村の入口にさしかかった時の事でした。

村人の1人が大声を上げて叫びました!

「お前たち、村に入るな!物乞いはもうたくさんだ!さっさと失せろ!」

その言葉を聞くと老人は静かに、何時もの仕草で、手を胸の前に合わせ合掌してから立ち去りました。

暫らく歩き、若者が先ほどの村を振り返って見ると、村全体が黒い雲に覆われて闇の中に沈んでいました。

「あっ!」若者の声で振り向いた老人は、大地に直ちに跪いて祈り始めました。

「あの村人たちに、罰を与えないでください。彼等は愛を知りません。無知の闇に閉ざされています。

神よ愛にまします大いなる主よ!彼等の無知を罰しないでください!

どうか、寂しい村人たちに呪いではなく、愛の目覚めを代わりにお与えください!」…

老人の祈りは真剣そのものでした。

若者の求道者は目を瞠(みは)りました。

小柄で痩せこけて、あまり風采の良くない外見から、想像も付かない神のような目を持った御方がおられる。

彼は不思議な夢を見ているのだと、錯覚しました。

目をこすり、瞼を閉じてまた開くと、老人が静かに語りはじめました。

「若者の求道者君、神はゆえなく人を罰しないで、許しの時をお与えくださる。

今が正にその時なのです。

わたしの使命は執り成しの祈りを托され村人を目覚めに導くことです!

もう、わたしの使命は果たしました。

「若者の求道者君、此処でお別れです!君が見たままが神とわたしの真実そのもの、神は愛です。

君は信じますか?神と人との深い関わりを?」

彼は答えました。

「主よあなたの御心を信じます!」

若者の求道者が目を開いた時、老人の姿は消えていました。

若者の求道者は、再びあの村に目を向けました。

あの村を覆っていた闇は消え失せて、明るく輝いていました!

優しい風に包まれて、若者の求道者は村に別れを告げて、北に向かい歩き始めました。

あの不思議な老人の温もりを肌に感じながら!



2009-08-15

天路歴程(32)病は我が師


皆様へ!この度も!病から得た教訓と、闘病生活のその心の内を少し記述いたしたいと思います。

その前に感謝と退院のご報告をさせて頂きます。

「今日午前中にお陰さまで無事に退院致しました」

半月の入院でしたが、今後、白血球低下に備え、腎臓、肝臓などの大切な臓器に気をつけます。

ご存知のように、時期外れのインフルエンザが世界的に流行り始めています!

日本人の死者も出ています!

悪性リンパ腫の治療では、抗がん剤を使いますから、どうしても白血球の低下は避けられません。

白血球は身体を様々なウィルスから守ってくれます。

詳しい説明は素人の余談になりますから省きますが、これから感染症にかかりやすい危険性があると、再三注意を受けました。

感染症は命取りになりますから慎重に行動します。

今月12、13日に抗がん剤投与を受けましたから、20日ごろから白血球が下がり始めるそうです。

一番リスクの高い時を迎える時ですから、外出はなるべく控えます。

18日、川村クリニックで松浦先生の診察を受けますが、悪性リンパ腫の治療経過の大事な血液検査を受け、もし異常が診られたら、白血球の注射をしていただきます。

2回目の抗がん剤投与は、東京慈恵医大病院血液内科の外来で、主治医の島田貴先生の診察で決まります。

今回の入院治療を含めて6回、リツキサンと、エンドキシン、オンコビンの抗がん剤に加えて、プレドニンの内服薬で治療が継続されます。

治療終了予定は期間は約126日間です。

今年のクリスマス頃に終わりそうです!

その間、出来るだけ危険を避ける努力をします。

今回、闘病生活から学んだ貴重な教訓を活かし、健全な身体で、最後のミッションに取り組みたいと願っています。



退院前夜でした。

外来診察が終わり、お忙しい身を押して、私を案じて来室して下さった主治医の松浦先生から言われた一言が!心の奥に響きました。

「神様のお仕事!助けを必要としている人々の身ですから、そのためにも、先ず自身が健康になってください!」

優しく言われた一言が心に強く響きました!

分かり切っているようで、しかし、体を労らないで来た私には、自戒の大切な一言になりました。

仰る通りです!と、後で自問自答しました!

今までも、働き過ぎを度々指摘されましたが、心の片隅で、「これで良いのだ!と言う、考えが隠れていたのでは?」、「利己的な、殉教心が私の中に潜んで居たのでは?」等、今回の入院で、過ぎ越して来た道を振り返りました!

今後の生き方を改めて考えて直しました。

神は「人をして語らしめる」と、言われますが、まさにズバリ指摘された通りです!

病に身委ねて神様との道行きも悪くはありませんが、出来る事なら健康的であるべきです!

病は私の師になりました。

生命の営みは一人では不可能です!

助け合い、譲り合い、愛し合う。

人は支え合いながら生命を生きて来ました。

損なわれた生命を支える医師、医療関係者の方々の言葉には、深い何かを感じます。

人を人として、与えられた生命をしっかり生きて欲しいと!願いに、真に打たれます。

生命の尊厳に関わる聖職です!

裏付けのない言葉に人を活かす力は存在しません。

私の使命はまだまだ尽きません。

病室に、感謝の言葉を残して退院しました!

病は師でした!

もう一人の私が先生に、助けを、訴えていたのかも知れないと?

2009-08-13

天路歴程(31)リツキサン翌日

首の右側の腫れが少し柔らかくなった手触りがあります。

また、腰の痛みが薄らいで来ました。

悪性リンパ腫の悪さは想像以上にひどいようです!

これから副作用の症状が出るでしょう。

うがい、手洗い、マスクは当然として、休養、食事等が大事だと言われました。

低悪性リンパ腫でも、この有様ですから、血液病の深刻さ、その辛さを一患者として、伝える役目が在ると思いました。

何故?悪性リンパ腫が発症したのか?謎ですが。

いろんな細菌と共存するのが生き物の宿命、ありのままの姿でしょうか?それもまた自然だと受け止めています。

とりあえず、リンパ腫が少しずつ柔らかくなり自然の形に戻ってくれたら、嬉しいです

皆様のお祈り肌身に感じています。

感謝を込めて!
オショチ

天路歴程(30)人生の峠道

戸田剛太郎先生へ!

先生その後お変わりございませんか。

どうぞお大事にお過ごしくださいますように。

さて、私は先月末、東京慈恵医大病院に入院して、今朝までに3回も地震に遭いました

14階の揺れは、かだがた!ゆらゆら!で変な気持ちでした

東海沖地震が来ないことを祈っています。

入院して2週間経ちました。

松浦先生と、島田貴先生の素早い診断と泌尿器科の木村高廣先生の左腎臓ステント処置のお陰さまで、腎臓に溜まった水分もかなり排尿されました。

体重が2キロから3キロ急激に増え、下腹部、左腎臓付近に酷い、痛みが出ましたが取れました
はじめは、肝臓内科のある新館1513室に松浦先生の判断で緊急入院、夕刻、6時過ぎに泌尿器科の木村高廣先生のステント挿入措置で助かりました!

昨日から、待ちに待った悪性リンパ腫の治療に入りました。

主治医は町島智人先生です。

リツキサンを約4時間掛けてやりましたが、お陰さまで、アレルギー反応もなく、安心しました。

今朝から オンコピン・ エンドキサンの抗がん剤の点滴が始まりました。

その間吐き気止めとか、プレドニン錠など内服薬併用です。

悪性リンパ腫の治療を受けながら、改めて思いました。

戸田剛太郎先生との巡り合わせで、とことん助けられたことを。

感謝の思いは尽きません。

今朝、血液内科の相羽恵介先生の回診がありました。

お陰さまで順調な回復の様子です!

土曜日には退院と決りました。

しばらく休めば、また教会の仕事、牧師に復帰出来ます。

と!言っても休みながらですが…

ところで、悪性リンパ腫の影響でしょうか?声変わりして、発声が大変です。

今回の治療、リツキサンが効けばまた、賛美歌が歌えます♪

説教も出来ます。

牧師の命とも言える、声を失うのは悲痛でしたから。

あれやこれやでしたが、今回の入院は私の険しい人生の峠道でした。

お陰さまで越えさせて頂きました!

先生はじめとして、ナース、薬剤師、栄養士、の皆様に助けられて、お掃除の方々にも励まして頂きました!

本当に皆様のおかげです。

今、抗がん剤の初回の投与が終わりました。

最後にお礼と、お詫びです。

新しく変えた携帯電話の不慣れで何度もメールが発信されましたが、あっ!と、思う間に勝手に発信されます?

docomoにクレームを付けましたが無しのつぶ手です!

余談になり失礼致しました。

さて退院後の注意は、白血球低下の危険性が高いそうですね。

感染症が一番怖いから風邪、季節外れの、インフルエンザに気をつけてくださいと、松浦先生、相羽先生方から、何度もご注意を頂きました。

とにかく初めての抗がん剤治療が終わりました。

リツキサンと相性が良い!こんな気持ちです。

いろいろ今までの診察、貴重なアドバイスありがとうございました。

感謝を込めて!

東京慈恵医大病院血液内科病棟にて

8月13日木曜日
愛川オショチ拝

2009-08-10

天路歴程(29)平凡が大切

東京タワー by Oshochi

入院して見ると、これまでの平凡な毎日の繰り返しが、何気ない生活が、その積み重ねが、健康が!如何に大切な事柄であるかが、痛切に感じられます。

また、生き物としての自分の弱さ、その反面、気付かないでいた強さ等…、いろいろ気付かされます。

人間である、自分の限界も透けて見えてきます。

何度も、入退院の繰り返しですから、せめて一つくらいは、何が人々に役立つものを身に付けて、完治して無事に退院したいと願っています。

土曜日は、病室から、斜め前方にそびえ立つ、東京タワーの綺麗なブルーのイルミネーションがとても綺麗です!

夜景に見惚れているうちに、おやすみなさいの時間が来ました。

これは余談ですが!病院で受ける診療科目、病気の内容にもよりますが、文字通り素っ裸になり、病と取り組む姿勢と言いますか?その覚悟も入院の準備に加える必要性がありそうです。

下着、着替え等。こまこました身の回り品に、病は自分でも治すと言う!気構えも、備品の一つに是非とも加えて頂きたい!

これは今回の入院で実感しました。

改めて、おやすみなさい。良い夢を見てください!

2009-08-08

天路歴程(28)入院8日目

東京タワーの傍を飛行船がゆっくり飛んでいた
by オショチ(8月7日)

ここまで腎臓が回復して来ました。

入院生活の仕方に工夫が必要です。

狭いベッドに自分の心と体を縛り付けたら、足腰の筋肉が退化します。

狭い部屋に狭いベッド。

私なりに筋力低下を防ごうと、ストレッチ等一生懸命に始めました。

いろいろ有りますが、先ずは、
悪性リンパ腫退治が入院の最大目的ですから、頑張ります。

腎臓機能回復策は、悪性リンパ腫退治に欠かせない大事な治療ですから、念入りに続けています。

来週水曜から、抗がん剤の治療が始まる予定です。

が?

オショチ句集を読み返し感慨無量です。

遺書の積もりで書いた本が、今朝までに10冊ドクター、
ナースの方々に渡されました。

何か役立つ時が来ると感じます。

今は1日1リットルの点滴に、約2リットルの水分摂取で腎臓の中を綺麗に掃除しています。

今夜はもう寝ます。

シャローム†

良い夢を楽しんでください。

2009-08-05

天路歴程(27)「生きる」(続)

骨髄採取の痛みは、尿管に麻酔無しでやった痛さと、比較の話しだよ。

歯を食い縛り、気絶するか?と思った。

あの痛みに比べたら痛くはない。

正直な話しだが、二度とやりたくはないね

麻酔無しでやった痛さの後日談だが!

先生、看護師方々には“凄い体験者”と言われているよ。

誰も好きこのんで痛い手術は受けたりしない

今回は例外中の例外で、瀕死の腎臓を守る手立てはこれ以外になかったからね

その痛みの記憶から逃れたい一心から、「生き延びたい」が→「生きる」に、繋がったのが本音かもしれないが。

黒澤明監督と、名優、志村喬に救われた。

ガン患者の深刻さは、ガンに無知な人間の想像を越えてる。

周りにガン患者さんがたくさんいるし、病魔との苦闘が肌身に伝わるから。

それで、ふと!脳裏に浮かんだのが、皆が知ってる、黒澤明監督の作品だった。

映画の力を借りて、病友を励ましたくて!

一番はオショチ自身かも?

今は、抗がん剤は未体験だから。

次に病棟の、仲間たちのために!

たとえフィクションでも、ガンの虜になり、ガンに負けて欲しくないから、頑張って描いた→書いた!ではない。心にイメージした。

オショチの「生きる」になった訳

ガンの事は、軽々しく書けない!

オショチの悪性リンパ腫との闘いは始まったばかりだから!

祈ってみ国、天国を想うと、不思議に心に曇りはない。

皆、お休みなさい

2009-08-04

天路歴程(26)「生きる」

昔見た、黒澤明監督の映画「生きる」のラストシーンが、瞼の裏に鮮明に焼き付いています。

名監督と名優、志村喬の出会いが生み出した映画史上に残る名作です。

映画のストーリーは、ある日、胃ガン宣告を受けた、地方公務員の住民担当課、課長が主人公ですが、志村喬の迫真の演技力は、真に、ガン患者の生きる苦悩、その不安と恐怖に苛まれる姿と深い孤独感を余すところなく描きだしました。

克明に丁寧にリアルタイムで描写されていました。

若くて健康に些(いささ)か自信がある時に見た映画と、現在自分の中で進行中のガン体験を重ね合わせて見ると、内容がガラリと変わり、その死に直面した、人間の深さ、人間の在るべき姿が、言葉ならぬ重みが、ずっしりと、現実味を帯びて、心の奥深くに突き刺さって来ました。

たとえガンでなくても、人間を襲う病原菌は地球上の至るところに、うようよいますし、生身の体にいつ病魔が襲い掛かるか、誰にも予測がつきません。

考えて見ると人間はいろいろな危険と、隣り合わせで毎日、生きているわけですから、驚く程のことは無いかも知れませんが?

しかし、突然!ある日あなたの余命は、いくばくもないと!医師に告げられて平気でいられるでしょうか?

まともな人間なら動揺し、心は千々乱れ、奈落の底に落ち込むと思います。

映画の主人公は、死の恐怖に怯えながら、「生きるための死からの脱出を必死に求めました」。

死ぬ事が避けられないと悟った時、地域住民の切なる願い、公園作りに立ち上がりました。

同じ役所でも、担当課が違えば全く意志の疎通しない壁にぶつかるのですが、死を目前にした、主人公の迫力ある決意の固さの前に縦割り行政の壁は突き破られました。

公園作りの行くてを阻むものは結果として、誰もいませんでした。

廃墟の跡に住民達の切なる願い、公園作りに奔走し、公園は立派に完成しました。

その完成した公園の新しいブランコに揺られ、静かに降る雪の中で、口ずさんだ、♪ゴンドラの歌、
命短し恋せよ乙女♪……
紅き唇失せ間に♪」
の歌に涙が流れました。

自ら作り上げた、公園のブランコに座り、雪の降りしきる深夜、一人静かに死んで行くラストシーン。

主人公の人生の終演の舞台になりましたが、病魔と苦闘しながら、使命を果たし、息絶えたその場所が!輝いている不思議な光景に見えました。

最近改めて見る機会があり、画面に釘付けにされました。

教会の結婚式の司式もやりましたが、「神の前で誓います。死が二人を別つまで、人、これを離すべからず!」

死は全てを消し去る、奪うと、考えられますが、

例え肉体は消えても霊魂は残ります。

優しさ、人のために尽くした愛が朽ちる事のない命の生の証なんですね。

主人公は死にましたが、自分の肉体を離れて、人々の心中に宿り形を変えて生き続けたのだと、この映画は人々に訴えているように、感じました。

わたしたちが生きるための、心の支えになる名作です!

機会がありましたら見て頂きたいと思います。

映画「生きる」より

2009-08-02

天路歴程(25)老いと闘病



また入院しました。

4月半ば、右腎臓と胆嚢の摘出手術を受けて、回復期に入ってきた矢先に急性腎不全に似た症状が出ました。

明日から最後の治療、悪性リンパ腫の抗がん剤治療も始まります。

どうやら真犯人は悪性リンパ腫らしく、
その影響でやられた右腎臓の手術をしました。

4月半ばの事でした。

あの日から3ヶ月あまりで、また緊急入院です。

一見順調に体力回復して来たかに感じていましたが?
油断した隙を病魔に付け込まれたのか?と。

人間は、長い間に様々な体験をするものですね!

今、
入院先の病室の夜景を眺めながら生き物の生死について深く考えさせられています。

いろいろな出来事が瞼に浮かびます。

偶然ですが、約7年前にも当時、東京慈恵医大の消化器・
肝臓内科の戸田剛太郎教授の外来診察を受けた折り、肝臓の数値が異常に高く、即、入院となりました。

入った病室が同室でした。

15階の眼下に芝の増上寺が見えます。

また、東京タワーの夜景は幻想的な美しさです。

夜景を一人静かに眺めながら考えています。

「老いは自然の成り行き」

さんざん使わせて頂いた体が傷むのも仕方がないか、と!

これは単なる諦めではなく、これから先、
ここを人生第三のスタートラインと考えての思考です。

新たな人生計画です。

牧師と建築家を同時にこなしてきた、
私の人生計画はまだ未完成ですから!

未完成の仕事を完成させたい意欲が沸き上がります。

大概の試練には耐えられそうな気がします。

ごく当たり前のこととして、我が人生の過ぎ行く事態を、その人生計画の進行状況を、眺めている自分に気付きました。

精神的老化はしたくないですね!肉体的老化は受け入れても、
心の張りは失いたくないのが本音です。

さらに突っ込んだ話ですが!
体から霊魂が離脱する瞬間迄はしっかり生きたいと神にお願いをしています。

そんな、こんなの中で自然に、疑問も生じて来ました。

何故?7年の間に、肝臓、腎臓、
頸椎のおぺを含めて6回の入退院を繰り返したのか?

さすがに考え込んでしまいましたが、
神がお与えくださった試練だと受けとめると合点がいきます。

密かに何処かで病魔と闘い、孤独の中に身を置かれているあなた!
悩み苦しむ未知の兄弟姉の痛み苦しみを共有することの意味と価値を考えました!

さて昨夕の泌尿器科の緊急手術ですが!

(残った左腎臓の水腎症背後性腎不全)のためのステント挿入は泌尿器科の木村高弘先生の判断で麻酔薬無し、また、
術後も、座薬なしの、前提で手術台に身を横たえました。

正直な話ですが手術台に磔にされました。

左の尿管は既に一年半前に尿管狭窄症で手術をしています。

もし、
ステント挿入が成功しない場合の次善策は直に腎臓に穴を開けて管を挿入し、「命を救う!」先生のこの一言が心に響きました。

その一言で私の覚悟が出来ました。

ゴルゴタの磔刑のキリストの痛み、激痛に想いを馳せました。

短くて、とても長い30分間が過ぎました。
ステント挿入が成功したのでした。

手術室には独特な静謐が感じられます。
命のやりとりが現実に行われる聖域です。

この体験記がブログとなりあなたのお役に立てたらと祈ります。

消灯時間が過ぎました。

神の平安を祈りつつ!

アーメン・ハレルヤ†